団長日記
最後の大物に取りかかるか。
12月に入ったので、とりあえず現状報告である。誰に報告するというわけでもないが、タイトル下のリードにもあるように、向かっているのは「数少ない友人知人」、具体的にはこんな飛び飛びにしか更新されていない「団長日記」を時々開けてくれて「まだ更新しとらんのか」とお嘆きを繰り返している読者と、思い余って『うどラヂ』や『インタレスト』の編集室に「ええかげんに更新してください」とメールを送ってくる熱心な読者の皆さんへの報告であって、決して自分のやっていることを必要以上に盛ってビジネスのルールとモラル上やってはいけない情報発信までやってしまうような報告ではないことをお断りしておくが(笑)、笑いを伴う報告については時々、より効果的にオチに向かうために表現を少々盛っている場合があることもお断りしておく。
さて、……「さて」と書くといつも、その昔、高松の某所にオープンした「サティ」のオープニングセレモニーで挨拶に立ったおばさんが「サティ」のことをことごとく「サテー」と発音してて、「このたびはサテーがオープンする運びとなり…」「サテーに期待するところはとても大きく…」などと何度か「サテー」を繰り返した後、話題を変えようとして「さてー、」と言った時に会場のみんながひっくり返った(ひっくり返ってないけど)ことを思い出してしまうが、さて、11月24日に足かけ2週間ほどかかった某誌のインタビュー原稿を書き上げ、11月29日に『インタレスト』が納品されて主要各所への配本も終え、同じく12月1日に足かけ1週間ほどかかった『うどラヂ』のテキスト版4本を書き上げて、ついに今日から、今年最後の大物である『超麺通団5』の原稿に取りかかれる運びとなった。
…と書いたところでN日本出版社のU山さんから「えーーっ! 11月の頭から取りかかって年内に上げる言うてたやないですか!」というツッコミが入るという夢を見たが、U山さんはきっとこんな日記なんか見てないから大丈夫だ。何が大丈夫なのかわからんが…というか根本的に何も大丈夫になっていない…というか事態はさらに悪化しているという見方もあるのであるが、人生、何事も「一歩、一歩」だ。「お前が言うな」という話であるが。
ちなみに、11月22日には今年2回目の「丹波篠山・焼き栗ドライブ」にも行ってきた。「どっちに一歩行っとんや」という話ではあるが、人生、真っ直ぐ進んで早く着くのも一つの選択であるが、「寄り道をしながらちょっと遅れて着いたやつは、真っ直ぐ早く着いたやつよりお土産(話題)をたくさん持っていたりする」というのも一つの真理である…と煙に巻くような言い訳をして、あと1カ月、頑張ろう。「最後の大物が終わったら、うっとうしいぐらい日記を更新するぞ」という気持ちは今、とりあえず全身に満ちあふれている(笑)。
『インタレスト』38号、校正中。
いつの間に1カ月経ったんや! と一応驚いてみたが、年末までに上げる予定で頑張っている大物2本と中物5本のうち、大物1本(インタレスト38号)と中物2本がほぼ終わって、今、残りのうちの中物1本に苦闘中である。
というわけで、大物の1本の『インタレスト』38号は今、24ページ中22ページがデザインから上がってきて、鋭意校正中である。校正作業は、まず私が目を皿のようにして徹底的にチェックして修正箇所を見つけて赤を入れたのち、「先生がプロの目でチェックした後だからまず見つからんと思うが、校正の練習じゃ。他に修正箇所があるかどうか、見つけられるもんなら見つけてみい」と言って学生たちに回すのであるが、毎回毎回、私が見つけた修正箇所の倍ぐらい見つけてくるので、私はすっかり学生たちから「節穴の目」と呼ばれる近年である。
しかし、近年のインタレスト履修学生の構成能力の進歩には目を見張るものがある。最初は正直、「学生の校正能力なんか大したことないだろう」と少々ナメとったのであるが、文字の間違いとか表記の統一とか、写真の入れ間違いやトリミングの不具合とかいった基本的なチェックが、みんな非常に細かいところまで行き届き始めている。それに感心していたら、そのうち文章のニュアンスに対する違和感なんかまでチェックを入れてくるようになって、「やるやないか」というレベルにまでなってきて、ちょっと驚きである。
ただし、文章にチェックを入れてくるやつの10人中10人が、私の書いた原稿の「団長テイスト」の部分に違和感を指摘してくるのがちょっと苦笑である。
学生「本文は全部“ですます調”なのに、ここのところだけ“である調”になってるんですけど」
田尾「おー、よく気がついた。けど、そこは俺のリズムでわざとそう書いてるんや」
学生「ここのところ、同じような言い回しが連続してるのが気になるんですけど」
田尾「おー、そこに引っかかったか。そこはちょっと、俺のリズムでわざとそう書いてるんや」
学生「この段落の最初ですけど、いきなり“というわけで”と始まったらどういうわけかわからない読者が出てくるので、ちゃんと説明した方がいいと思うんですけど」
田尾「鋭い指摘や。けど、そこはちょっと、俺のリズムでわざとそう書いてるから、そのままにしといてくれ」
みんな、ものすごく注意力が身についてきているぞ。ただし、ものすごく身についてきているが、それを全部修正したら、俺の文章でなくなるぞ。それは、こないだの「チャットGPT」の要約文章と一緒じゃ(笑)。
というわけで(笑)、今回の特集は、
●「日本全国・うどんの起源説」~全国の伝統あるご当地うどんは、どんな起源を掲げているのか~
●諸説あり「日本全国・銘菓の由来」
●「老若男女300人に車のナンバー付け理由を聞いてみた。」
●香川の先人たちの功績を、ひっそりと記す「記念碑だって、見てほしい。」
の4本立てである。前半2つの「うどんの起源説」と「銘菓の由来」は、まあ言うたら「ネット見たらあるやん」というネタではあるが、そこは『インタレスト』であるから「ネット見てもない」ような編集をちゃんと施した“ウンチク”特集に何とか仕上げたつもりではある。3つ目の「車のナンバー付け理由」は久しぶりの「聞き取り調査」ネタに一般情報をちょっとだけ補足。4つ目の「記念碑」はどっちかというと地味な写真ネタではあるが、これもウンチクをちょっと加えて、タイトルも戸川純にリスペクトしてひねってみたがどうか(わかる人が5人ぐらいいてくれたらちっちゃなガッツポーズであるが・笑)。
というわけで(もうええっちゅうに)、たぶん38号は予定通り月末に納品されると思いますので、郵送希望者はいつものようにメールで注文入れといてください。
(ハガキ等)〒765-8505 香川県善通寺市文京町3-2-1 四国学院大学「インタレスト編集部」(Eメール)interest@sg-u.ac.jp
今年団長が数多く行ったうどん店ランキング(10月17日現在)
日記1回の更新もままならないぐらい『インタレスト』に苦しんでいるので、こんなもので1回稼いでおくことにする。
【2024年・団長が数多く行ったうどん店ランキング(10月17日現在)】
1位 19回 がもう
〃 19回 宮川
3位 12回 なかむら
4位 9回 田村
5位 6回 宮武
〃 6回 山越
7位 5回 おか泉
〃 5回 はりや
〃 5回 さぬき麺市場
10位 4回 おふくろ
〃 4回 清水屋
〃 4回 谷川米穀店
〃 4回 松下
14位 3回 一福
〃 3回 大円
〃 3回 八輻
〃 3回 はなや食堂
〃 3回 日の出製麺所
19位 2回 川川
〃 2回 七福
〃 2回 まさ家
〃 2回 山内
23位 1回 おかだ、香の香、中村、まえば、八十八庵、柳川、山神、山とも、渡辺(丸亀)、他十数軒
ちなみに、うどん店以外のトップ3は、
1位 36回 SALON NAKAZORA
2位 12回 グランドファーザーズ
〃 12回 ピッコロヂヂ
という状況。ちなみに、店の前まで行ったのに行列で入るのを断念した回数ランキングはちょっとあやふやだけど、
1位 5回 はりや
2位 3回 歩
3位 2回 がもう
といったところである。以上、主にH谷川君とその周辺のうどんファンに向けてやっつけでお送りしました(笑)。