次号の『インタレスト』は今、50人の履修学生を抱えて12本の企画を同時進行中であるが、教室での全員集合会議の段階を終えて、先週あたりから「インタレスト編集室」で特集チームごとの編集ミーティングの局面に入った。
「インタレスト編集室」にはパソコンがmac6台とwindows2台にプリンターが1台。ホワイトボードが4台にカレンダーボードと台割りボードが各1台。テーブルは大きな“島”が2つと、窓に面した長いカウンターテーブルが1つ。あと、壁2面に本棚と収納棚が張りついていて、そこに本や参考資料から、30数巻分のバックナンバー、各種用紙に大量の文房具、掃除道具からガラクタまでいろんなものが収納されている。
あと、室内には40脚ぐらいのイスがあちこちに置かれていて、室内でのスムーズな通行を妨げている。実は5年くらい前までは20脚ぐらいが整然と置かれていただけだったのであるが、ある年、履修学生が急に40人を超えるという事態になって、人数が多い時には別の広い教室でプロジェクターとスクリーンを使いながら講義形式の授業をやればいいのにうっかり編集室に全員集合させてしまったら、イスに座れないどころか部屋にすら入れない学生が外の廊下にあふれてしまって、それがまた運の悪いことに外にあふれた学生5~6人が床に座っているところを(何であいつらすぐに地べたに座るんや)偶然通りかかった学長に見つかってしまって(笑)、学長が総務を通じて「田尾さんの授業のあれ、何とかしろ」と指示を出したらしく、総務が「イスを増量する」という最も手間とお金のかからない作戦を実行したためにそういうことになっているのである。
というわけで、今日集まったのは首脳陣と12本の特集チームのうち4チーム。首脳陣は、まず、久しぶりに設置した「助監督」の安藝と助監督補佐(もはや役職とは言えないポジションだが・笑)の安光(いずれも4年)。偶然2人とも「安」が付いた高知の“はちきん”で、あえて「安」でくくると「安(藝+光)」という式で表せるが、特にくくる必要はない。そして編集長の佐野(4年)と、副編集長の亀井侑輝と亀井涼花と平松(いずれも3年)。偶然揃った「亀井」2人をあえて「亀井」でくくると「亀井(侑輝+涼花)」という式になるが、こっちもくくる必要はないけど、くくっても普通だ。
その首脳陣たちと4つの特集のリーダーとスタッフ合わせて25人ぐらいが編集室に集合して、今後の進行のミーティングを行った。
作業の進め方は、「情報収集」→「集めた情報の整理分類」→「情報編集」というのが大きなプロセスである。学年別で言えば、2年生はまだ経験が浅いので「言われたテーマの情報を頑張って集める」という作業が中心。3年生は情報収集の作業に加えて、「集めた情報を完成予想図に向けてどう分類整理したらいいか」を考えながら作業を進めるという役割。4年生の作業は、もうちょっと全体を俯瞰して、「見せ方」を考えたり発行までのスケジュールを逆算して進行状況に合わせた作業計画を修正したりスタッフの役割分担を修正したりという「マネジメント」の要素が入ってくる。
その中で、ちょっと“見えてる”スタッフは、上の学年のポジションの作業の意味がわかってきたり、収集、分類整理、企画編集、連絡指示、スケジュール管理等々のそれぞれの作業に予想外の適性を見せてくる学生がいたり、「できそう」と思った学生が意外と柔軟性がなかったり(笑)、まあ人生は長いのでこれからどうにでもなるとは思うが、そういうのに対して学生になるべく気付かれないようにものすごく気配りしながらいろんな“弾”を撃っている私である。
それにしても、どうでもいいことであるが、ホワイトボードマーカー。全部で6つのホワイトボードのレールに数十本のマーカーが転がっているのだが、1本取って書き始めたらかすれていて、ちょっと薄いけどまだ書けるから捨てるにはもったいないし、けどくっきりはっきり書きたいから別のマーカーを取って書いたらまたちょっと薄くて、また別のに変えたら今度はくっきりはっきりでそれを使ってたら、そいつもいずれ薄くなってきて…というのをこれまで何度となく経験してきて思ったのであるが、あれ、どうにか改良してくれんかなあ。
私の希望は、ボールペンみたいにインクのあるうちは常にくっきりはっきり書けて、インクが切れるとスカッと書けなくなるホワイトボードマーカー(笑)。
すると、ちょっと薄くなったりかすれたりしてきた時のフラストレーションはなくなるし、スカッと書けなくなったらその場でスパッと捨てられるから、薄れてきたマーカーがくっきりはっきり書けるマーカーと外見ではわからない状態で混在してホワイトボードのレールに一杯溜まってるような状況もなくなると思うのだが。
マーカーに限らず、こういう何か問題提起があると、そこから「できない理由」を並べてくるタイプの人と「どうにかしてできないか?」と考えていくタイプの人に分かれてくるが、私は後者でずっと何十年もやってきたので、「できない理由」には特に興味はない。そこはやるとなったら専門の人が何とかするだろうから、私の専門外のことについては、ただ投げっぱなしの「たら話」と「ない話」を垂れ流していくのみなので、悪しからずである(笑)。