藤本渚、テレビに出る。

 ここ7回の日記で「藤本渚」が3回も出るという、「おっさんどしたんや」というツッコミが私から入ったが、何かたまたま、こないだ6月12日に「藤本渚、推し(笑)」と書いてからほんとに急に、それまでほとんど結果しか見られなかったのに25日に将棋連盟のHPで藤本の無料棋譜中継が見られて、それからわずか5日後の今日、NHKのEテレで「NHK杯」1回戦の「山崎隆之vs藤本渚」戦が放映されるという、「おっさんどしたんや」じゃなくて「藤本どしたんや」という事態になっているからである。

 今日の対戦相手の“山ちゃん”こと山崎隆之八段は今、藤井聡太6冠と棋聖戦を戦っているという、最近なかなか調子がよさそうな中堅の強豪である。NHK杯の放送はAIの形勢判断が出るので素人にもどっちが優勢なのかの目安がわかるのであるが、まずは中盤あたりで60-40ぐらいで山崎八段が優勢になっていた(AIの60-40ぐらいはまあ実践的には五分五分の感覚だが)。それがそのうち両者とも入玉模様の泥仕合みたいになってきて、しかし藤本が何やら小駒でピシパシピシパシとやってるうちに山ちゃんの玉が押し戻されて入玉できなくなって、結果、200手を超える熱戦の末、藤本が勝った。中盤に差しかかった午前11時過ぎから終局の12時前まで、素人目にも目が離せない対局であった。

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 ちなみに、私は香川愛に満ちあふれたミーハーなので、藤本に限らず、野球とかゴルフとかの香川県出身で第一線で活躍しているプロ選手(特に、香川県生まれで香川県で育って香川県出身をちゃんと表に出しているプロ選手)は、なるべく目を掛けるようにしている。中でも今の活躍組は、将棋の藤本と、プロ野球では広島の末包がトップ2である(サッカーはあまり興味がないので選手のことがよくわからない)。

 香川出身のプロ野球選手は今、ドラフトにかかった新しい順に並べると、

△寿賀弘都(オ)投手…英明高~オリックス(2023年・育成1位)
○浅野翔吾(巨)野手…高松商高~巨人(2022年・1位)
○水野達稀(日)野手…丸亀城西高~JR四国~日本ハム(2021年・3位)
○末包昇大(広)野手…高松商高~東洋大~大阪ガス~広島(2021年・6位)
○古市 尊(西)野手…高松南高~四国IL徳島~西武(2021年・育成1位)
△富田 龍(巨)投手…志度高~四国学院大~巨人(2021年・育成8位)
○三好大倫(中)野手…三本松高~JFE西日本~中日(2020年・6位)
○松本直樹(ヤ)野手…丸亀高~立教大~西濃運輸~ヤクルト(2017年・7位)
○壍江敦哉(広)投手…高松北高~広島(2014年・3位)

というラインナップである(○は一軍経験者。抜けがあったらごめんなさい)。一昨年パリーグで新人王になった西武の水上は四国学院大学を出たが(卒業に際して私が水面下で多大なる貢献をしたが、詳細はこんなところで公表するわけにはいけない・笑)、彼は長野県出身なのでここには入れてない。で、坂出出身で高松商から社会人を経て広島に入った末包が今年、6本塁打の打率.285という大活躍で広島の首位に大きな貢献をしているのである。こないだ故障で離脱したが、たぶんオールスター明けには戻ってくる。

 ちなみに、高松商出身のプロ野球選手と言えば一昨年のドラフトで巨人に1位指名された浅野が地元でも大きな話題になっていたが、まああれはまだ「大企業に入社できた。バンザーイ!」という段階である。これまで鳴り物入りでプロの世界に入って、“プロの壁”に跳ね返されたり、あるいは本人が慢心したり周りの関係者が図に乗ったりして(笑)鳴かず飛ばずで終わるという事例を何度も見てきたので、これからどうなるかはまだ未知数。とにかく若いうちは「働き方改革」より「個人の能力アップ」を優先して精進して、第一線で大活躍して、「昭和のおっちゃんの余生に楽しみを一つ増やして欲しい」と、勝手に願っているところである(笑)。