修正ガントチャート、発動。

 先週は日曜日に大学のオープンキャンパスに出て、月曜日に大学の学生向けの専攻ガイダンスをやって、火曜日と水曜日に秋学期の履修登録の学生指導があって、その水曜日は『インタレスト』の編集作業もあって、その合間に秋学期の授業の準備も終えたのだが、木曜日から『インタレスト』の特集の最終構成と『超麺通団5』の構成を考え始めたら、仕事の進行がビタッと止まってしまった。「生みの苦しみ」である。「笑いの文化人講座」によると「海の苦しみ」は海洋汚染であるが、調べたら「ウニの苦しみ」はヒトデの大量発生らしい。苦しみのせいで引用フレーズに今ひとつキレがないが。

 私の仕事の進行が止まるパターンは、大体いつも同じである。複数の仕事を抱えた時には必ず「優先順位」を付けるのがマネジメントの原則なのだが、優先順位をつけて、それぞれいつからいつまでで仕上げるかを決めて、それを“見える化”していわゆる「ガントチャート」を作って…と書いてたら頭の中のちっちゃいごんから「おっさん、ガントチャート通りに仕事が進んだことないやんか!」というツッコミが入ったが、まあ待て。すぐにそこへ行くから。

 で、ガントチャートを作ってまずは優先順位1位の案件に取り組んでいる時、ちょっと詰まったら、ついつい優先順位2位の案件に気が行ってしまうのである。「いかんいかん、まずはこの優先順位1位のやつを仕上げないかん」と気を奮い立たせても、何しろ詰まってるもんだから、その間、何の成果物も出ずに時間だけが過ぎていく。そのうちちょっと焦りが出てき始めて、「とりあえずちょっとだけ、進められそうな2番目の案件に取り組んで、“仕事が進む”という感覚を取り戻そう」とかやってたら、2番目の案件もそのうちちょっと詰まって、また1番目に戻って、進まないのでまた2番目に戻って、そのうち3番目や4番目の案件にまで手を出して…という感じで、気がついたらほとんど何も片が付かないまま1週間ぐらい過ぎてガントチャートが崩壊する…というのを、振り返ったらもう40年ぐらいやっているのである。「何十年経ってもまだ同じことをやってるのか」というツッコミには、「だって、人間だもの」と回答しておくしかない(笑)。

 というわけで、10月末までに片付ける計画の『インタレスト』38号と、12月末までに片付ける計画の『超麺通団5』の大物2本に加え、「讃岐うどん未来遺産プロジェクト」の原稿と「うどラヂテキスト版」の原稿と、たぶん10月にやってくる香大病院広報誌「KUH」のインタビュー原稿の制作を盛り込んだ新しいガントチャートを作って「年内の展望に無理はないか」と眺めていたら、9月から秋学期の授業が始まることを入れ忘れていた。

 うーむ………………………………………。とりあえず今日は、水槽の掃除をしよう。