阪神、あと10歩(笑)。

 8月上旬あたりまで、阪神が負けると「つーまーらーん」とか、勝つと「ギリギリ首がつながった」とかいう一喜一憂のメールを送ってきていたT山(コピーライター引退中)が、8月14日の「済んだ…どなすんねん、これから」という一報を最後に、ついに諦観の境地に辿り着いたようである(笑)…と書いて、ちょっと違和感があったので「諦観」の意味を調べてみたら、

(グーグル検索のトップ)
1. 本質を明らかに見て取ること。
2. 悟りの境地にあって物事を見ること。

(デジタル大辞泉)
1. 本質をはっきりと見きわめること。たいかん。諦視。「世の推移を諦観する」
2. あきらめ、悟って超然とすること。「諦観の境地」

とある。ふーむ。フー、フーズ、フーム。何かどの説明も使い方がピシッとこないが、「諦める」という意味が何か薄い感じがするぞ。そこで、ネットより信頼性が高そうな岩波書店の『広辞苑』を引いてみると、

①入念に見ること。
②(仏教用語)たいかん。明らかに真理を観察すること。
③あきらめること。

とあった。うーむ。「ウーム」ではうまく展開できんが、こっちには「あきらめること」とはっきり書かれているものの、1番ではなくて3番目の意味になっている。まあええか、「諦めた」と言っても最終的に引導を渡されるまで奇跡を信じているのが阪神ファンだから。というか、全球団のファンもみんな同じだと思うけど(笑)。

 というわけで8月18日現在、阪神は残り32試合で、広島に5ゲーム、巨人に4ゲーム離されて、広島戦はあと6試合、巨人戦はあと4試合残っているという状況を、悟りの境地から超然として本質を入念に見極めると、「ギリギリ首はつながってる」けど、「まあ済んだ」、「つーまーらーん」というのが正直なところであろう(笑)。あとは、広島と巨人に残り10試合でギリ「8勝2敗」以上で行くか、それも含めてどこかで神がかり的なタコ吹きの無双状態になって10連勝ぐらいすれば、辛うじて“もつれ込める”かもしれんというところである(7連勝ではどうも足りない感じがする)。

 で、暇つぶしに今シーズンの阪神で「誰かが3安打以上した試合の勝敗」を並べてみると、こんな感じになっていました。

4/ 5 ○ヤクルト 中野3 
4/18 ○巨人   中野3
4/19 ○中日   大山3
4/20 ○中日   大山3
4/28 ○ヤクルト 糸原3
4/30 ○広島   ノイジー4

5/16 ○中日   中野3
5/19 ○ヤクルト ノイジー3
5/23 ○広島   近本3
5/31 ●ロッテ  前川3

6/ 5 ●楽天   中野3
6/ 9 ○西武   前川3
6/27 ○中日   中野3
6/30 ●ヤクルト 佐藤3

7/ 7 ○DeNA  中野3
7/21 ○広島   梅野3
7/27 ○中日   近本3 森下3
7/28 ○中日   近本3 森下3 佐藤3

8/ 1 ○巨人   佐藤3 前川3
8/ 4 ○DeNA   近本3 佐藤3
8/ 6 ●ヤクルト 佐藤3
8/ 8 ○ヤクルト 森下3
8/13 ○巨人   近本3
8/17 △中日   近本3 佐藤3 梅野3
8/18 ●中日   近本4 大山3 

 作ってみて「大したメッセージは出んなあ」という感想ではあるが、こう見ると、まず7月のオールスター明けから打線が活発になってきたのは一目瞭然であるが、ここに来て2人も3人も3安打以上打ってるのに引き分けと負けになった直近の2戦は、さすがに「まあ済んだ」、「つーまーらーん」感を増幅させるに十分である。こう見ると、「無双状態」があるとすればピッチャーが化けることが必須であろう。あと、「佐藤だけが3安打」の試合が2戦2敗であることも判明したけど(笑)。