私が今のところ日本で2人しか確認していない「正義と真実の人」のうちの1人である三木町の上原から(ちなみにもう1人は桑原茂一。ご年配の方から「多羅尾伴内こと藤村大造もいるではないか」と言われるかもしれないが、多羅尾伴内は「正義と真実の使徒」だ。どうでもええけど)、時代の先端を行くアホなメールが届いた。何をやったかというと、前回の「修正ガントチャート、発動。」の日記を丸ごと、「ChatGPT」に要約させてみたらしいのである。その上原からのメールを私の誠実な判断で無断転載すると、以下の通り。
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さて、最近めっきり性能がアップしたChatGPTに「団長日記」を要約させたらどうなるか、ちょっと気になったので、9月1日の「修正ガンチャート、発動。」でやってみました。
(指示1)「次の日記を100文字以内にまとめてください」(団長日記を添付)
(回答1)複数の仕事を抱えると、優先順位をつけても進行が滞りがち。ガントチャートも崩壊しがちだが、10月末や12月末の締切に向けて新たに計画を立て直す必要がある。とりあえず今日は水槽掃除をしよう。
(指示2)「50文字にまとめてください」
(回答2)優先順位をつけても仕事が進まず、計画を立て直す必要がある。
(指示3)「10文字にすると?」
(回答3)仕事が進まず計画崩壊。
腹筋が崩壊するぐらい笑いました(笑)
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で、お互いメールで爆笑しあった後、「ChatGPT、ツボを押さえてますね」という話でやり取りは終了したのであるが、気になる点も無きにしも非ずなので、解説してみよう。
まず、100字に要約したChatGPTが元の文章からカットしたのは、
●「ウニの苦しみ」のくだり。
●ごんのツッコミ。
●「人間だもの」のミニオチ。
●「授業があるのを忘れてた」というミニオチ。
続いて、それをさらに50字に要約した時にカットされたのが、
●「水槽掃除に逃げた」というミニオチ。
つまり、ChatGPTはあの文章から「しょーもないオチネタは全部いらない」と判断したわけである。真面目にロジカルに要約するならそれは好判断であり、作られた文章は全くもって見事な出来栄えである。しかし、大きな問題点が一つ。それは、「しょーもないオチネタ」をカットしていった結果、「要約文から“団長度”がどんどん削られている」という結果になってしまっていることだ。それを数値で表すと、
(元の文章)……団長度100%
(100字要約)…団長度30%
(50字要約) …団長度1%
(10字要約) …団長度23%
という感じである。まず、「100字要約」の文章は、「水槽掃除」で落とすための前半の持ち上げ方が足りず、効果的なネタ振りになっていないので30点。次に「50字要約」は、団長の文章表現の“風味”が一切排除されて、もはや誰が書いた文章にも使える文になってしまっているので、文としては完璧だけど「団長度」としては1点。
ちなみに、最後の「10字要約」で「団長度」が急に上がっているのは、最後に「崩壊」という言葉を持ってきたところが「キャッチコピー」としてポイントを稼いだからである(…と解説してて「俺の差別化要因はそこか」と思ってしまったが・笑)。ただし、意図して「あの文章から団長らしい単語を選び出したら『崩壊』になった」というのであれば「恐るべし、ChatGPT」であるが、偶然、もしくは普通に文章の中から適当な単語を見つけただけなら「取るに足らんぞ、ChatGPT」なので、吟味の上で23点となった。何で中途半端な「23点」かというと、ダイドーの『とろけるピーチネクター』の果汁が23%だからである(詳しく説明すると『ダイドーの23%』というタイトルで『江夏の21球』ぐらいの話が書けそうなので、ここでは割愛する)。
というわけで、とりあえずこの一例においては、ChatGPTはなかなか見事に要約したものの、さすがに「団長らしさ」はまだ学習していないということであろう。ま、「そんなもの誰が学習する」という話ではあるが(笑)。しかしこれ、私がタウン情報時代から書いてきたありとあらゆる文章をAIに全部、徹底的に学習させて、「すまんけど上原を腹筋攣るぐらい笑わせる日記を5本ぐらい書いてくれ」いうて指示したら、10秒ぐらいで作ってくれるようになるんか? もしできるのなら、5本中4本がシモネタになる方に100円(笑)。