『インタレスト』配本初日。なかむら~がもう~大島家~リビング高松~ピッコロヂヂ~NAKAZORA

 本日の行程。

10:30 「なかむら」で大とちくわ天とかき揚げを食べて、女将さんとてっちゃんに「今日の夕方『インタレスト』ができてくるんで、またこそっと持ってきて置いとくんでよろしくお願いします」と言い残して大学に行く。

11:00 大学に行って『インタレスト』編集室で最新号の受け入れと配布の準備をしていたら、配布先の店に置く「ご自由にお持ち帰りください」の表示ツール(といっても段ボールで手作りするチープなやつ)が枯渇していることに気がついた。そこで追加作成をするために学生に集合をかけたら、12:00頃に次号編集長に任命した佐野と副編任命の亀井の侑ちゃんと涼ちゃんとスタッフの小笠原の4人が来たが、4人とも13:25から次の授業があるというので20分ぐらい作業をしてもらって、12:30過ぎから私一人で作業を引き継ぐ。その間、ちょっとバックナンバーの整理に手をつけたら「片付けのスイッチ」が入ってしまって、棚にびっしり入っているバックナンバーを全部引っ張り出して汗だくになって並べ直すという大惨事に突入してしまった(笑)。

14:30 今号副編集長の漆原が編集室に来たので、「表示ツール作成」ではなくて「片付けの手伝い」の方をさせる。

15:00 事前に連絡があった団員Dが来た。Dが「裏にそれらしきトラックが停まってますよ」と言うので行ってみると、15:30納品予定の『インタレスト』最新号を積んだトラックがもう来ていたので、印刷会社の方2人と私と漆原と団員Dの5人で、さっそく積み下ろし作業を開始。

15:30 作業が終わった頃に今号編集長の安藝たちがやってきて、学生たちがメール申し込みのあった読者への発送作業を開始。団員Dは滝宮の「うどん会館」用の400冊(Dと私は「うどん会館」の支配人の中山さんとお友達なので、今回はDに持っていってもらうことにした)と、自ら配布用の200冊(Dに知り合いのうどん店等へ配ってもらう)を愛車「D々号」に積み込み、私は今日と明日配る予定の2600冊を「ボルボ13号」に積み込んで、解散。

16:30 「なかむら」に400冊配本。閉店後なので、いつものように店の裏の床机の上にメモと一緒に箱入りの『インタレスト』をこそっと置いてくる。

17:00 「がもう」に400冊配本。途中で「今から行く」と電話していたのでガモムスが出てきて、30分近くあれやこれやと、ここには書けないようなことも交えながら立ち話して(笑)、解散。

18:00 わかめうどんの「大島家」に400冊配本。大島家さんはいろいろ顔が広くて毎回何カ所かに『インタレスト』を分散配本してくれるのだが、その代わりいつも10人分くらい、宛名付きで私のサイン入りの『インタレスト』を所望してくる(笑)。その代わり、いつも前へ前へ出てくる素敵な女将さんが野菜とか、うどんとか、何か珍しい食べ物とか、いろいろくれるという、令和の時代の物々交換友達である。今日はブロッコリーとタケノコとダシをくれた。

女将「ちゃんと覚えられる?」
田尾「何を?」
女将「今から言うけん。このタケノコはもうアク抜きしてるから、このダシを1・5倍に薄めて炊いたら食べられるけんな」
田尾「わかりました」
女将「ブロッコリーは茹でたらええだけな。ちゃんと洗ってるけど、虫が入っとったらそれなりにうまいことしとってな」
田尾「わかりました」

 で、今日も10人ぐらいの宛名のリストを出されたので店のテーブルで時々「牛」のイラストなんかを付けながらサインをしていたら、大将が何か熱く話しかけてきた。

大将「僕の知り合いにBさん言う人がおるんやけどな、その人、以前輸入関係の仕事をしよって、今はそれを活かしていろんな会社で研修の講師とかしよんよ」
田尾「はいはい」
大将「そのBさんがこないだ、今出とる『インタレスト』の『輸入の明細』の特集を見て感激したらしくて」
田尾「ほんまですか!」
大将「ほんでな、今度の研修で使いたい言うてうちからごっそり持って行ったんよ」
田尾「えーっ! いやそれ、お役に立てたんやろか」
大将「それがな、メチャメチャ役に立ったいうて。『あんなにきちんと編集されたデータは見たことがない』とか言うて、メチャメチャ褒めよったで。ほんで研修を受けに来た社員やそこの上司らに『データはちゃんとこういうふうに整理せないかん』言うて指導したらしい」
田尾「うわー、そんなに褒めてくれたんや!」

とか話してたら、奥から女将さんがケータイで何か話しながら出てきて、「あ、今、田尾さんがここにおるから電話代わるわ」言うて私にケータイを差し出した。

田尾「誰ですか」
女将「今話しよったBさん」
田尾「えー!」

 突然のことで頭が準備不足のまま電話を取ったら、件のBさんが『インタレスト』の「輸入の明細」特集を改めてメチャメチャ評価してくれて、10分近く感激の会話をしたのでした。帰り際、おかみさんが一言。

女将「覚えとるな?」
田尾「ダシは1・5倍」
女将「よろしい」

 いやしかし、あの「輸入の明細」を褒めてくれたのはちょっとうれしい。『インタレスト』はああいったデータものを時々やるのだが、いつもなかなか大人気企画にはならない。多くのうどん屋さんで「うどんの特集の時はみんなが持って行く勢いが違う」と言われたことは何度もあるが、データものはやっぱり派手でもないしきれいな写真が載るわけでもないので、どうしても“ベタな食いつき”は今ひとつ…という反応になってしまうようである。

 けど私的には『インタレスト』のデータ特集は、ちょっと自慢なのである。理由は、収集するのはたいていネット上のどこかにあるデータなのであるが、それを「こういう切り口で集めてこういう分類整理や比較、推移を見せてこういうメッセージを抽出したのは『インタレスト』だけだろう」という編集をしているからである。でも、そこに気付いてくれる方も潜在的に一定数いるみたいで、これまでにも「日本の税金」や「日本の電力」や「野菜日本」などで「研修に使いたいのでまとめていただけませんか?」というオファーがあって、ちょっとうれしかったことがある。あとは「学生たちがあの付加価値にもっと気付いてくれたら」と思うが、そこがなかなか(笑)。

19:00 一旦帰宅。家内と一緒に再び出かける。

19:10 「リビング高松」の入っているビルの前で、T本姉さんに『インタレスト』200冊を渡す。

T本「これからお食事ですか?」
田尾「『ピッコロヂヂ』に『インタレスト』を持って行って、いつものスープとサラダとスパゲッティを食べて、それから『NAKAZORA』にも『インタレスト』を持って行って、そこで珈琲か何か飲んで帰る予定なんやけど、仕事終わったら来る?」
T本「何時に終わるかわからないんですけど、終わったら電話入れます!」

などと言いながらあれやこれやと立ち話をしていて、ふと時計を見たら19:38を指していた。

田尾「『ピッコロヂヂ』、オーダーストップ何時?」
家内「7時半だったかな」
田尾「うわ、もうアウトやん」
家内「電話してみる………(店につながる)あ、田尾と申しますー。今日はもうお忙しくて…あ、はい、すみませんー」
田尾「何て?」
家内「『忙しい、早よ来て』って(笑)」

19:50 「ピッコロヂヂ」に入店。オーダーストップは20:00だった。

 「ピッコロヂヂ」は4人掛けのテーブルが3つと2人がけ掛けのテーブルが2つだけしかない狭い店だが、高松市内の結構な数のイタリアンの店に行った我々夫婦が最後に戻ってきたのがここである。年配の寡黙な大将…じゃなくてシェフとママさんが2人で切り盛りしている“昭和のイタリアン”の老舗で、出てくる料理は近年流行の“映える”演出などは一切ないものの、「はりや」の大将と奥さんも絶賛するサラダのドレッシングをはじめ、全てが隙のない、我が家の口には百点満点の店で、「団長が数多く行ったうどん店以外の店ランキング」で直近6年連続1位の店である(7年前まで1位を走っていた「割烹・遊」は閉店)。

 店に入ったら、4人掛けテーブルの奥側にご家族が1組、手前側には外国人グループが1組いて、我々はその真ん中の席。そのうち奥のご家族が食事を終え、20:00が近くなったらママさんが外国人グループ席の所に行って、

ママ「オーダーストップ、エイトオクロック、オーケー?」
外人「ヤー」

みたいな会話が聞こえた。「我々より年上なのにすごいなー」という顔をしていたら、それを察知したママさんが我々の席の横を通り際、

ママ「あとは全部日本語(笑)」

という感じの店です(笑)。

20:40 「SALON NAKAZORA」に行ったら、お客さんで満杯。マスターが我々のようなめんどくさい客のダダ話に付き合ってる暇がなさそうだったので、『インタレスト』を20冊だけ置いて、今日のところはこれぐらいにしといてやった(笑)。帰りに家内がT本姉さんに「NAKAZORAは一杯だったので、もう帰る」と連絡して、本日の外出は終了。明日は朝から、「清水屋」「山越」「山内」「田村」に『インタレスト』を配本しに行こうと思います…じゃなくて、行く予定です(笑)。